すみおのはじめてのロードバイク日記

40近い運動不足男性の、ロードバイクはじめて日記です

2022.08.22 乗鞍エコーライン

この日は忘れることのできない、特別な 1日になりました。今回の目的地、乗鞍は自転車乗りにとって特別な場所です


その最高地点は標高2702m、自転車が行ける舗装路の最高地点になります。これだけでも乗鞍は特別な場所であることがわかりますが、さらにもうひとつ特別な理由があります


乗鞍は長野県と岐阜県をつなぐ峠道にあたります
畳平が山頂にあり、長野県側をエコーライン、岐阜県側をスカイラインと呼びます
今回は長野県側、エコーラインを上ってみました


そのスタート地点は乗鞍岳の中腹にある乗鞍観光センター、標高は1450mです
ここまで行く方法は車がいちばんだと思います


輪行で行くにしても、松本駅から高速バスでの移動になります。車内の狭いトランクルームに入れるとなると、不安が残ります


ですが、自走で行くのは絶対にやめるべきです


松本市内から、乗鞍観光センターまでは闇のトンネルが多く存在します。とにかく暗い、中央線がない、歩道もない、漏水がありスリップしやすい、こんなトンネルが5個以上あります
命がいくつあっても足りない、その言葉を具現化したような道が続きます
特に恐ろしかったのが、トンネル内右折
自転車でどうやって進めばいいのか、まったくわかりません。免許を取得し、車があって本当によかったと思いました


トンネルを回避するルートがあるとネット上にはありますが、すべてを回避できるわけではないようなので、車が最も適した方法だと思います


輪行したことはあっても車載したことはなかったので、まずはAQUAに積めるのか、試行錯誤を繰り返しました。自転車屋さんのアドバイスもあり、しっかり固定できる積載方法を確保しました






出発時間は午前 4時、 300km先の松本市を目指します。早朝の東名高速道路はとても空いていましたが、ナビに従い高速で走り続けるのは初めての体験で緊張しました
 2時間ほど進み、山梨県に入り疲れもたまってきたので、中央自動車道釈迦堂PAで休憩をとりました。寝不足もあるのでひと眠りできるかと思ったら、まったく寝られません。長時間の高速運転で神経が昂ぶっていました
初めての経験なので、多めに休憩をとりました。予定より時間が経ちましたが、安全運転をとりました



なんとか松本ICを抜けて一般道に出ました。しばらくは市街地ですが、あっという間にのどかな山道に景色が変わっていきます




最初にあげた数々のトンネルをくぐり抜け、ついにスタート地点、乗鞍観光センターに到着しました。時刻は 9時、 5時間近く経っていました。初めての 300kmの移動を無事に終えて、安堵の気持ちでいっぱいでした




乗鞍観光センターはエコーラインのスタート地点とはいえ、既に標高は1450m、空が近く乗鞍岳のその高さに圧倒されます


夏休みとはいえ平日でしたが、多くの方がいらっしゃいました。特に自転車の聖地でもあり、多くのサイクリストを見かけました


神奈川県にも多くの峠がありますが、ここ乗鞍は別の特徴を持っていました。神奈川県の峠は最初につらい坂が待っていますが、乗鞍はその逆
先に勢いよく上ってしまうと、あとがよりいっそうつらくなってしまいます



乗鞍はとにかく絶景が続きます
森林限界や眼下に臨む雲、初めての景色に心奪われます


特に三本滝レストハウスを越えてからは、その絶景に言葉を失います。景色そのものにも感動しますが、最も感動するのはゴミが落ちていないこと
マイカー規制され、一般車の侵入が禁止されているからゴミがひとつも見あたりません
神奈川県の峠には、悲しいことですがゴミが多く散見します。ところがこの乗鞍にはひとつも見あたりません。ここを通る人の敬意と愛情が感じられます






そしてここはみんな笑顔です


通る人がみなこの乗鞍を楽しんでいます
初めてあった人でも、心ひとつですぐにうちとけ、様々に話すことができました
山の恵みと人の温かさに触れて、とうとうその山頂畳平までやってきました。達成感もひとしおです







舗装道路でしかもマイカーで来られない場所、まさにロードバイクにとって特別な場所です


畳平を堪能したあとは、ダウンヒルです。気温は地表と比較すると16度低く、夏であっても冬装備必須となります
マイカーは規制されていますが、タクシーや観光バスは通ります。観光バスはカーブを大きく膨らみ曲がってきます、マイカー規制されているからこそできる曲がり方です。そのため下りのスピードはとにかく抑えて、乗鞍との別れを惜しむようにゆっくりと下りました




そして乗鞍観光センターへ戻ってきました
遅めの昼食を摂り、また自転車を車に詰め込みました




帰路の方がやはり疲れもあり、とにかく慎重に運転しました。道中諏訪湖SAで休憩をとりました
美しい景色に癒され、残りの運転の気力が持ちなおしました



このあたりで時刻は17時をまわり、渋滞も多くなってきました。不慣れな高速の長時間運転とその疲れに悩まされましたが、なんとか無事に帰宅できました
時刻は21時を回り、総距離は600kmになろうとしていました



ロードバイクの聖地への日帰り旅行、忘れられない貴重な 1日になりました




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