2020.12.24 伊豆半島 南伊豆~沼津 WILDER THAN HEAVEN
「伊豆半島を一周してきたよ」そう家族や友人に話している楽しい夢をみていました
とてもくつろげる部屋で自分の家のような感覚になっていました。波の音とともに爽やかな朝を迎えることができました
準備を整えてホテルをあとにします
前日の疲れも癒され、とてもいいホテルでした。居心地もよくてすっかり寝てしまい、1時間ほど予定の出発時間より遅れてしまいました
2日目は既に日も出ているので寒さの心配はまったくありませんでした。天気予報は晴れだったのですが、くもりになっていました
伊豆半島は天気が変わりやすいです
それでも時折見える開放感のある海の景色は最高の眺めです
前日と異なり強い向かい風に悩まされました
ただでさえヒルクライムであるのに、肩を掴まれて揺さぶられる突風が吹いてきます
思うように進むことができません
つらいと感じてくるとまたすてきな海の景色が見えてきます
ごつごつとした岩肌が海まで迫っています
伊豆半島の西側になると住宅や建築物がほとんどなくなり、人の気配がほとんどなくなり、車も通らなくなってきます
たまにパノラマスポットがあり写真を撮ってしまいます。恋人岬、12/24にひとりで来るところではありませんでしたね
とにかくヒルクライムを繰り返します。地元三浦半島とはまったく異なる地形でした
あの曲がり角の次は下りだろうと思うと、まだ上りだったりします
何度もアップダウンを繰り返すので疲労困憊となってきます。それでもごほうびのように現れる絶景はペダルを回す力を与えてくれます
西伊豆地域、特に駿河湾側はコンビニ、トイレも少なく、補給や休憩を考えて進まないといけないところとなります。また電車も通っていないのでリタイアもできません
そして前日より距離が短いと侮っていましたが、獲得標高は西側の方が上。つまり2日目の方が勾配がきついことになります
前日より楽なことはなく、むしろきついものでした
こんな時に役にたったのはGoogle Mapです
最近自転車用ナビが実装され、標高や勾配もわかりやすくなり、あと何回山を上るのか、その山の高さはどれくらいかもわかります
ペース配分をとりやすくなるのでとてもいいです
西伊豆側もほぼ山道です
海岸線を走っているのに、峠道のような景色を延々と進みます。自然、野性溢れる道になります
そんなつらい思いをしながら進んだ先には天国のような絶景が待っています
最後の山を上りきり、駿河湾から富士山を一望しました。地元神奈川県からは見えない富士山の表情でした
となりの静岡県、しかもすぐそこの伊豆半島がこんなにも険しい野生的な道で、天国みたいな景色が広がっているとは知りませんでした
伊豆半島の西側は路面状態があまりよくありません。大きなへこみもけっこうあり、道端も狭く、少ないとはいえ対向車もあるのでダウヒルには向かないところになっています
路面工事や拡張工事もけっこうされていましたが、完成はまだ先のようです
それを考えると輪行を後回しにしたいからと、東側から時計回りではない方がよかったかなと感じました。次回は輪行しようと思いました
最後のダウンヒルを終え、沼津市内に入るとぽつりぽつり雨が降ってきました。代わりに喜ばしいことも起こります
向かい風が追い風になりました
スターをとったマリオみたいに、これまでの遅れを取り戻すように進みました
あっという間に沼津駅に到着しました
ここで最後のトラブル、リアのエンド金具が折れて自立が難しくなってしまいました。とにかく細心の注意をはらって電車に乗りました
帰宅ラッシュよりは早い時間なのとJR線は空いているので混雑で自転車を傷めることもなく無事に戻ることができました
横須賀の海はやっぱり落ち着きます
二日間の獲得標高は3800mを越えて、富士山より高いことになりました
つらいことも多かったですがまた行きたい、今度は1日で回りたいと感じました
そして家に着き、今朝みた夢のように家族に今回の旅の話をするのでした