2020.10.19 横須賀～日光

2020/10/27 08:17

秋雨が続いて自転車に乗れずにいました。そしてせっかくの連休が近づき、どこかいいところはないかと模索していると、いろは坂が目にとまりました。例年では紅葉がみごろの時期らしく、距離も日光までは 200kmと走りごたえのある距離なので計画を立て始めました。帰りの輪行も在来線のみなので、お財布にも優しいところもポイントです

前日の仕事を終え、布団に入って就寝したものの、すぐに目が覚めてしまいました。午前零時、なんだか眠れる様子もなかったので、思い切って支度して出発してみました。時刻は午前 1時、鬼殺隊なら夜明けまでの時間が長すぎて絶望してしまうことでしょう
ところがこの判断が大きな味方をしてくれます。いつもなら夜明け前から16号には車がひしめき合っていますが、深夜帯であるせいか、何もいません。車を気にすることなく先に進めました
車がいないことにより放射熱がないので寒く感じることと、ヘッドライトがないので路面状況が少しわかりにくいことには苦労しましたが、交通量が少ないのは大きな恩恵でした。16号を進み、みなとみらい、横浜中心地になると路面状態がぐっと良くなります。交通量が多ければ状態が良くてもスピードは出せません。高いビルやマンションが増え、あたりを埋め尽くします。そして夜景も楽しませてくれました

いいペースで進むことができました、以前にもオーバーナイトしたことはありましたが、その際はウインドブレーカーを着ていました。防寒の役には立ちますが、風の影響を大きく受け、スピードは落ちます。今回は運動量でそれをカバーしました、おかげで体も温まり、スピードにも乗れて一石二鳥でした。予定より早く東京都に到着

この辺りから立体交差が増え、サイクルコンピューターのナビとの違いに気を付けながら進むことになります。東京は車が少なくても信号が多く、ストップ＆ゴーを強いられます。ただ路面はとにかくフラット、サーキットを走ったらこんな感じなのかと思います
皇居を通り過ぎ浅草方面から荒川を越え、魔都、東京を抜け出すことができました

オーバーナイトでわかったことは、深夜よりも夜明け前、 4時くらいがぐっと冷え込みました。出発がとても早かったおかげで交通量に苦しめられることもなく 6号線を経由し江戸川サイクリングロードに到着

今回のコース、走ってみたいと思った一因はここにあります。Stravaというサイクリングのサイトでルートをひいてみたところ、日光まで江戸川、利根川、渡良瀬遊水地と一度行きたかったルートがあったためです。このルートであれば交通量に悩むことなく栃木県まで進めます。思惑通り信号も車もなかったのですが、トイレもありませんでした。たまにある公衆トイレはなるべく利用し江戸川サイクリングロードを進みます

そして利根川サイクリングロードに入ると田畑が増えてきます。のどかな光景に心癒されます。時折未舗装があったりしますが順調に進むことができました

西側には住宅街が広がっていました

あたりには風を遮るものがなく、北風と曇天が体を冷やしてきます
出発から10時間ほどたったころ埼玉県の道の駅、かわぞわたらせで食事を摂りました。体の冷えと疲れをしっかりとりました。近くに栃木、群馬、埼玉の三県境と呼ばれるものがあるのですが、今回は先を急ぐことにしました
この日の天気予報が南関東は午後から雨、北関東も埼玉県では雨の予報となっていました
雨に降られるわけにはいかないので、北風に向かってペダルを回します

渡良瀬川近辺のサイクリングロードは県境を縫うように進むことになります、境を越えるごとに路面に書いてあるので、それも楽しくなります

そして栃木県に到着し、国道、県道を進むことになります。午後になり気温も高くなり、周囲に建物も増え風を抑えてくれとても体は楽になりました。反面交通量は増え始めたので新たな注意が必要です
今回ルートをナビで簡単にひいただけなのですが、一点だけ修正したところがあります。それは宇都宮を通らないということです。宇都宮は北関東最大の都市であり、混雑や信号の多さを回避するために鹿沼市から日光に北上しました

これも思惑通りで、時間帯もあるとは思うのですがとても安全に進めました。例幣使街道というところを通ったのですが進みやすかったです。ただ一つだけ、杉並木が急に現れて非現実的な景色の中を進むことになりました。見上げるくらいの杉に遮られ曇天で日差しもなく、道も狭いので自転車には少し不向きかなと思いました。後日Googleで調べると歴史ある道路だそうです

日光までは平坦だろうと勝手に思い込んでいたのですが、そんなことはなく、ずっと緩やかな上り坂が続きます。それもそのはず、日光市の標高は 534mでした
150km以上走ったあとの上りはきつかったですが、何とか日光駅に到着
おしゃれな駅舎で町全体が風光明媚なところでした