すみおのはじめてのロードバイク日記

40近い運動不足男性の、ロードバイクはじめて日記です

2021.05.24 大室山

5月は雨が続き、なかなか自転車に乗れずにいましたが、急な梅雨の晴れ間がありました
しかも連休だったので久しぶりのロングライドに出かけてみました
行き先は以前から気になっていた大室山にしました
ブルベに参加するために伊豆半島に何度も訪れていた際、信号待ちでローディーとの会話した際にその名前を聞きました
伊東駅から10kmほどなので行きやすいと思い、今回の目的地に決めました
理由はもうひとつ、画像検索するとその姿が新緑の方が美しく、時期を待っていました


熱海、網代、宇佐美と伊豆の海を堪能しました





熱海からヒルクライムを繰り返し、伊東駅に到着しました
そしてここからまたおよそ10kmのヒルクライムになります



海側から内陸へ、県道12号線と 351号線を通って向かいます
はじめは緩やかな傾斜なのですが、だんだんときつくなってきます
またこの 2つは生活道路で、住宅や商店があるためか交通量も多く、注意が必要です
ヒルクライムコースには林道や眺望が楽しめるところも多いですが、このコースにはありませんでした。でも補給には困ることはないので、その点は助かります


きつい坂道を上り終えると唐突にその姿を現します



お椀をひっくり返したような形で一面を芝生に覆われています
周囲はよく整備された公園になっています、時期によっては桜も楽しめるそうです



天然記念物で徒歩による登山は禁止されていますので、山頂までは往復 700円のリフトで向かいます



たどり着いた先にはとびきりの絶景が待っていました
遮るものはなく、町も海も山もどこまでも見渡せました



ゆるキャン△の聖地のひとつになっているのもうなずけます



ただここからの富士山を褒めると大雨が降ってしまうそうです



古事記に記されている伝説によると、ニニギという神様がサクヤヒメという神様に一目ぼれしたらそのお姉さんのイワナガヒメもついてきた。でもイワナガヒメはあまりかわいらしくなかったので、ニニギは親元に送り返してしまった
イワナガヒメは悲しみにくれていましたが、ニニギの子どもを身籠っており大室山で出産しました
サクヤヒメは富士山に祀られ、イワナガヒメは大室山に祀られました
そこから大室山から見える富士山を褒めると大雨が降るという伝説があるそうです



この景色をみて昔の人はそんな想像をしたのだと、思いを馳せることができます




火口跡にはアーチェリー場と神社があります
浅間神社はサクヤヒメ、つまり富士山を祀っていますが、ここ大室山は唯一イワナガヒメを祀った珍しい神社になります



山頂を 1周するお鉢巡りはおよそ 1km、20分ほどで終わります
条件を満たせばペットの同伴も可能で、犬の散歩をされている方もいらっしゃいました



素晴らしい景色を堪能した後はまたリフトで下山します




サイクルラックもあるので、安全に自転車を停められますが、サイクリングコースとしてはお勧めできません



大室山のマスコットキャラクター、おおむろもえぎ、こがね、すみ、 3種類いたので、今回の芝生の色のもえぎちゃんをお持ち帰りしました




素晴らしい絶景とかわいらしいおみやげを手に入れて、とても満足できた 1日になりました

2021.04.28 AJ Permanent 鎌倉 300km

Briefing


先日200kmに挑戦しクリアできたので、今回は300kmにチャレンジしてみました
その前にいろいろ準備を行います


今回のコースは鎌倉駅がスタートで海沿いを西に進み、伊豆半島を南下し下田を越え、南伊豆町まで行き、また鎌倉まで戻るというものになっています
100km地点の伊東市富戸までは前回と同じですが、その先はまだよく知らないところです。時間制限のあるブルベにおいて、ルートを確認したり、休憩場所を探したり、勾配の有無は死活問題になります
そのため折りたたみ自転車のbirdyを使って伊豆急行の富戸駅から、今回の未知のゾーンを下見してきました。富戸から南伊豆まで50kmほどでしたが、ミニベロではつらい道程でした
でもそのおかげでルート、勾配、コンビニを確認し、休憩ポイントをどこに置くかなどペース配分が掴めました。これでぐっと成功率が高まります


サイコンはbryton、Aero60を使用しているのですが、マウントが壊れ、買い換えを余儀なくされました。同じものを購入してもよかったのですが、自転車屋さんが別のマウントをおすすめしてくれました



ハンドルバーを 2箇所でしっかり固定し、かつ下向きにライトがつけられる優れものです
自転車においてタイヤの近くにライトがくるのはとても嬉しいです。真っ直ぐに路面を照らしてくれるので安全性も高まり、光量も少なくて済むのでバッテリーの消耗も抑えられます
ゴムバンドで固定するタイプはタイヤまでの距離も遠く、走行中に傾いてしまうこともありますが、これならばその心配もありません
チャレンジ前に壊れてしまったので不安でしたが、かえって良い結果となりました


Permanentは自己完結型のブルベですが、いつ出走してもいいわけではありません、最低 1週間前の申請が必要です
「明日休みで天気もいいから行こう」とはできないということです
そのため珍しい 3連休を利用してその中日に行くことにしました。前日はしっかり休んで、その翌日もしっかり休んで出勤すると予定をたてました
週間天気予報はくもり、雨が降らないことを祈りつつ出走の日を迎えました




Start~PC 1 ローソン西湘江之浦店  47.2km


スタート時間は0:00です
前日は昼から眠り、22時前に起き、23時に家を出てスタート時刻を待ちます



時代に適したソーシャルディスタンスをとり、マスクをした狛犬さんに見送られスタートです。この日の天気予報はくもり、西南の風が強く、行きは向かい風ですが帰りは追い風になるはずです



鎌倉駅前はまだ明るいです



海沿いに出ると向かい風の洗礼を受けます
 5月が近いとはいえ、夜間走行においては体温を奪っていきます
荷物になるとは思いましたが、長袖のジャージを用意して正解でした



134号線は車もなく、街灯のないところもあり、自転車のライトのみで進みます
新しくしたマウントが光量を絞った状態でもしっかり照らしてくれます、心強いです



やがて 1号線に入ります、いつもは生活道路なので様々な車が走っていますが、この時間は誰もいません




安心してスムーズに進めます


その後PC1に到着します



時刻は 2:25
平坦区間であったため向かい風の中でも予定より少し早いペースで進めました
車がまったく走っていない時間帯なので、それもあったと思います
レシートチェックをすませ、パンと補給食のおにぎりを買って、次へと向かいます



PC1~PC2  汐吹公園  86.8km


PC1を過ぎると湯河原を通りすぎ、すぐに熱海に入ります。ここからは伊豆半島に入ることとなります
熱海駅周辺は明るく栄えているのですが、そこに至るまでは不気味な雰囲気の暗い山道を進むことになります。上りは問題ないのですが、下りは暗闇の中を進むこととなり注意が必要になります



アップダウンを繰り返し、次第に熱海の町が近づいてきます




熱海の市街地はとても明るく、きれいに整備され少し落ち着きます
ここを過ぎてもまたアップダウンを繰り返します
夜明け前の最も冷えた時間には予め用意した長袖ジャージが役にたちました


伊東市に到着すると夜が明け始めました



ライトのバッテリーもしっかり残っているので帰路も安心です
伊東市街地は久しぶりの平坦区間で少し楽になるはずなのですが、まだ向かい風に苦しめられています



ここを越えればPC2はすぐそこです



とてもきれいな景色が眺められる公園です、よく観光客が車で訪れます
トイレもあるので一休みで補給食を摂ります
時刻は 4:43、少し早めの朝食です



PC2~PC3  八声トンネル  156.5km


PC2で一休みしているとすっかり明るくなってきました



山道も明るくなり、暗闇に怯えることはなくなりました
アイウエアをサングラスに変えます、荷物になりますが 2種類用意したのは正解でした



伊東市川奈にある海女の小屋、おいしそうなのですがなかなか立ち寄れずにいます
ほんのひと時海沿いの景色を楽しんだ後はまた山道になります



きつい山道を越え、坂道を下ると富戸の町並みがみえてきます
海に飛び込んでしまうような感覚になります



 200kmの時はここで折り返しですが今回はまだ先に進みます
およそ 100km地点の城ケ崎のコンビニで軽食を摂ります



東伊豆町までは少し平坦区間ですが、そこから先はまたアップダウンを繰り返します
そしてコンビニもなくってくるので、補給をしっかり行う必要があります
予め下見を行った甲斐がありました


またわずかな平坦区間を越えると海沿いを進むこととなります


断崖のそばを走る景色は地元神奈川県では見られない景色です



ブルベの走行中は制限時間もあり、なかなか景色を楽しむ余裕もありませんが、この時は堪能しました



高台から町と海を見下ろす景色は少しの間疲れを忘れさせてくれます



この辺りはまだ向かい風が強く、日が出ていてもなかなか体が温まりません。熱中症になるよりはましと思うことにします
河津町に着いたくらいから向かい風以上に苦しめる存在が現れます


雨です


天気予報はしっかり確認したのですが、山に覆われた伊豆半島はとても天候が不安定なようです。そのためここからしばらくの間雨天走行になります
小雨ではありますが、しっかりと体と自転車と路面を濡らしてきます


下田市街地に入り平坦区間となりスピードを出したいですが、視界も悪く思うように上がりません。ブレーキからは聞いたこともないような異音が響きます


とにかく安全に、南伊豆町下加茂地区、折り返し地点 150kmまで到着します
時刻は 9:00、予定通りに到着しました、ここで30分、休憩することにします



雨で体が冷えているのでカップラーメンの温かさが染み渡ります。サイクルコンピューターもここで充電します
ライトやスマホは充電せずにすみそうなのは助かりました
まだまだ雨はやみそうにありません。DNF、リタイアも頭をよぎります
だとしても電車が通っていないので、雨が止むことを信じて先に進むことにしました


前回の下見の時に知ってはいたのですが、往路のここからがとてもつらいところになります



上の画像の丸で囲ったところを走ることになります
ここはおよそ 6kmになるヒルクライムになります。 150kmを向かい風の中走り、雨にうたれ、何も知らずにこの山道を走ることになればきっとリタイアしていたでしょう。下見をしていて本当に良かったです


PC3に到着、時刻は10:05



雨はまだやみませんが、往路は追い風になるはずです
ここでリタイアしたらもったいないと自分を奮い立たせて先に進みます



PC3~PC4  東知久保バス停  207.4km


天気予報は南西の風、行きが向かい風なら帰りはそう、向かい風なのです
なんで?(; ・`д・´)


河津町を抜けるまで雨は降り続けました、 3時間は雨に降られ続けたと思います
往路は追い風だと考えていたので大きくペースダウンしました
力もうまく入らず、思うように進みません


 200km地点にイオンがあり、ざるそばと補給食のパンを買いました
ここで食事は考えていなかったのですが休憩と食事を摂りました
おかげで元気が出ました
予定とは異なりましたが、休んだことにより遅れたペースと力を取り戻しました
実際に起こったトラブルに対し柔軟に対処する力も必要だと実感しました


PC4に到着、時刻は13:30



当初考えていたペースより30分遅れています
残り 6時間半でおよそ100km、不安に感じますが雨もすっかり上がったので先に進みます



伊豆半島の美しい海が先に進む力を与えてくれます



PC4~PC5  根府川駅  256.9km


往路の熱海市街地に向かう中、体が熱くなりすぎ上着を脱ぎました。ここまで夜の寒さ、雨から身を守ってくれていましたが、ペースダウンの原因になってしまっていました
薄着になると、天気予報に反した向かい風が体を冷ましてくれます
少しの間はペースアップできましたが、湯河原から根府川駅に向かう江之浦の山道に苦しめられました
この地点で自分自身の最長サイクリング距離を超えています、疲労も溜まっています
熱海あたりで補給を摂っておくべきだったかもしれないと後悔しました


PC5に到着、時刻は16:20
残り 3時間半、50km


トラブルや向かい風がまた強ければ制限時間に間に合わないかもしれません、そうするとここまでの苦労が水泡に帰すことになります
補給食を摂って、少し体を休めてまた進みました



PC5~Goal  ファミリーマート鎌倉二の鳥居店  304.1km


 1号線、 134号線がまさかの追い風でした
平坦区間ということもあり大幅にペースアップできました
平日ということもあり、大きな渋滞に阻まれることもなく見慣れた鎌倉まで戻ってこられました




見慣れた景色ですが 300kmを超えてみるととても感慨深く感じます


滑川の交差点を曲がればゴールはすぐそこです




スタートにみた景色とはまったくちがうものになっています


そして長い時間がかかりましたが、ゴール



時刻は18:45、 なんとか制限時間内にゴールできました
とてつもない達成感が体中を巡ります
ここに至るまで様々に準備を行いましたので、とても嬉しかったです
これほど満ち足りた気持ちになったのは初めてです



Debriefing


ゴールが確定し、帰路につこうとサドルにまたがるとお尻に強烈な痛みを感じました
そして体中が痛く、とてつもない疲労感が襲ってきました
制限時間に縛られていた時は緊張感でまったく感じていなかったのだと思います、人体の神秘を感じました
この日の走行距離はおよそ 330km、最長距離を更新しました


いつもはビールですが、この日はノンアルコールビールにしました



制限時間内のゴールも嬉しいですが、最長距離を無事に走りきれたことが何よりも嬉しいです
これからも無事、安全にサイクリングを楽しみたいです

2021.04.22 富戸駅~南伊豆~下田駅

伊東市富戸までは何度も行きましたが、そこから先はまだよくわからないので行ってみました



時刻は 4:30、 4月下旬とはいえまだ寒く、服装には注意が必要です



 4:41の始発に乗り込みます、 5分で輪行が終わるのは折りたたみ自転車のすごいところです


大船と熱海で乗り換えて伊豆急行線で富戸駅まで向かいます。通勤の際などは車窓に興味はないのですが、伊豆急行線は美しい海沿いで見ていて飽きません



伊東市の町並みは南国のようです



横須賀から 2時間30分ほどで今回のスタート地点、富戸駅に到着します。小さな無人駅です



富戸駅をスタートしたのは7:30、周囲はすっかり明るくなっていました
富戸駅から少し坂を下って通りに出ると、すぐに海が出迎えてくれます


遠くに伊豆諸島が見えます
目的地まで真っ直ぐ向かってもいいのですが、城ケ崎海岸に寄り道してみました
往復 3kmほどなのですがその道程は斜度のきつい坂道となっています
最初から体力を削られてしまいましたが、断崖絶壁の絶景を見たら疲れも吹き飛んでしまいました



そのあともアップダウンは続き、寒暖差のはげしい道のりになりました
上りは当然暑く、下りは上着が必須なほど冷えます
峠であればその差が明確なのでウェアを分けられますが、伊豆半島はそれが難しいです



それでも時折見える海はとても美しく、来てよかったと思わせてくれます
特に高台から見下ろす海は地元三浦半島では見られないので、魅入られてしまいます


白浜海岸はその名の通り白い砂とコバルトブルーの海で多くのサーファーで賑わっていました



下田駅のそばにはきれいに舗装された海に面した道の駅がありました


下田駅を過ぎて南伊豆町へ。そして加茂郡の山道を抜けていきました




のどかな山あいの道が心を癒してくれます


そのあとは下田駅から輪行で戻りました、すてきな休日でした