すみおのはじめてのロードバイク日記

40近い運動不足男性の、ロードバイクはじめて日記です

2021.01.14 Permanent 逗子 200

前日まではとても厳しい寒さで都心でも積雪が見込まれるほど冷えていました。ところがこの日の最高気温は15°、風もなく晴れの予報でしたので、久しぶりにロングライドを考えていました
箱根を視野に入れていましたがTwitterで「大涌谷の黒卵が普通のゆで卵になっててワロタ」
と雪化粧の箱根を見てしまったのでとりやめました


そこで思い切って以前から機会を伺っていたPermanent 逗子 200にチャレンジすることにしました。自転車のイベントには様々なものがありますが、私が惹かれているのはブルベです。ブルベとはタイムや順位に拘らず制限時間内での完走をめざすサイクリングイベントです。ちなみにブルベとはフランス語でBrevets「認定」という意味になります
ブルベはイベントなので日時や時間が決められていますがPermanentは事前申告で任意の日時に参加できます。ただし出走には1週間前からの申請が必要なので、突然走っても認定はされません。今回はノーエントリーなのでノーカウントになります。それでもコースの下見にはなると思い、行ってみました
ルートは以前からネットで入手し、GPXをサイコンに入れていました。コースは静岡県伊東市、富戸の往復、横須賀からだと往復220kmになります。標高も低いので積雪や凍結の心配はありません


ということで準備を整え、4:30に出発しました
日の出の時刻は6:50、およそ 2時間半、冷え込んだ冬の町中を走ることになります。防寒対策はしたとはいえ気温は5°未満、日の出前がいちばん冷え込みます。炭治郎より日の出を待ち望んでいました
小田原市街地になると日もしっかり出て、体を温めてくれます。そして気温も上がりはじめ、走りやすくなってきます


国道135号線を根府川駅方面に迂回し、湯河原を目指します。このあたりは交通量も少なく安全に進めますが、ちょっとしたヒルクライムになっています
日陰には凍結した部分もあり、箱根を避けて良かったと実感しました
チェックポイントにもなっているので根府川駅で写真を撮りました



無人駅の小さな駅舎で趣があります、中には江の浦の写真が展示されていました



ホームからは海も見えてすてきな駅でした


湯河原から熱海へ、ここは伊豆山のそばで山道を進みます。高いところから海を臨むのは地元神奈川県では見られない風景です
このあたりではしっかりしてきた防寒対策でかえって暑く感じ、恵みの太陽が苦しめてきます。もしかしたら鬼に近いのかもしれません



熱海に入るとこれまでは雰囲気ががらりと変わって、賑やかなリゾート地になります。コンビニで一休みしてウインドブレーカーを脱ぎ、少し楽になりました



道路や海沿いも整備され、美しい町並みが続きます
そこを越えるとまたヒルクライムになってきます
熱海市街地から熱海市網代まではトンネルが3つありますが、海側に回避することが可能です



網代のあたりは平坦で、海がきれいに見えます



伊豆半島の海沿いは山道、ヒルクライムです。標高は低いものの何度もアップダウンを繰り返します。気候は温暖なので凍結の心配はなく、冬でも安心してヒルクライムが楽しめます
海沿いを抜けると熱海市網代から伊東市宇佐美へとヒルクライムが始まります
ここからも3つトンネルがあります。最初の新網代トンネルは回避できます



ところが残り2つ、御石ケ沢トンネルと新宇佐美トンネルは通過しなくてはなりません。しかも500mを越えた長さなので、走行する時はジャガー星人なら問題ありませんが、地球人は注意が必要です
2つのトンネルには歩道があるので押して歩いたり、歩道を走行することが可能です
交通量にあわせて判断するところかなと思います
ちなみに帰り道は回避できたトンネルも、信号のない道路を横断することになりますので、それならそのまま走行してもいいと思います
ただし回避できたトンネルには歩道がないので注意が必要です。救いは距離が短いことだと思います


伊東市宇佐美に到着しました、ダウンヒルが終わるときらめく宇佐美の海が出迎えてくれます



ここからはしばらく海が見える平坦路を進みます
伊東市街地となるので路面も町並みもきれいな景色が続きます。海には伊豆大島が浮かび、山が海まで突き出ています。ここまで多くの山を越えて来たので、その美しさは心に迫ります



道の駅でひと休みしました。いろいろな施設があり、アイスクリームやプリンが名物だそうです。今回はスルーしましたが、今度は堪能したいと思います



伊東市街地では日も高くなり、気温も上がり、とても快適な気候でサイクリングの楽しさを堪能しました
今回の目的地は富戸三島神社だとは知っているのですが、どんなルートかはあまり把握していませんでした
3週間前に伊豆半島の海沿いをぐるっと走り、このあとに嫌らしいルートがあるので、そこは今回のpermanent 逗子 200に入っていないといいなと思っていました


そう思っていると、しっかり入っていました、やられた!
ブルベのコースを考える人は性格が悪くないとなれないんだろうなと思う、勾配のきつい坂道が続きます
伊東市川奈なのですが、伊東市街地のほんわかしている雰囲気から一変、また急カーブ、急勾配となります
そしてこのあたりから休憩やコンビニはなくなってくるので伊東市街地で休憩、補給食を用意した方がいいと思います
なんとか往路は乗り越えて目的地の富戸三島神社に辿り着きます



せっかくなので初詣も兼ねてしっかりお参りしました
初詣はほぼしたことないのですが、片道110kmのエクストリーム初詣ならご利益もあるでしょうか?
小さな神社ですが由来は古いらしく、鈴ではなく太鼓を鳴らすスタイルも歴史を感じさせます



ここでひと休みしようとしたのですがあたりにコンビニも食事をとるところもありません。神社の前に小さな地元のスーパーがあるのですが、お弁当があるか不安でした



ですがしっかりお弁当もおにぎりも電子レンジもあり、温かい食事にありつけました。しかも電子マネーまで使うことができました



スーパーでの手作り弁当でおいしくいただきました
そしてこのあとは帰りました




とはならずにここから復路が始まります
今まで越えてきた山々をもう一度越えてゆきます
通ってきた山々をもう一度繰り返すのは肉体的、精神的にも堪えるものがあります。もし自分が鬼灯様なら「越えてきた山をすぐ繰り返す地獄」を作りたいと思います
そんな地獄のような道のりでも、先ほどとは別の角度の、天国のような景色を見せてくれます



伊豆半島はダウンヒルだと、海に飛び込んでしまうと錯覚するような絶景が何度もあります



朝早くにでたおかげで道路が込み合うこともなく、スムーズに進むことができました。前述の回避できないトンネルも交通量が少ないおかげで安心して進めました
熱海市街地で少し自転車を停めて休んでいると、地元のご老人に声をかけられ、少しお話ししました。屋外、マスク、ソーシャルディスタンスの状態なので大丈夫だとは思います。朝もコンビニの駐車場で声をかけてもらいました。熱海の人はロードバイクにご理解があるのかもしれません
そして湯河原から小田原市街、国道1号線に入っていきます。ここまではとても順調で予定よりはやく進んできました。車も増えてきて安全に気をつけながら進むことになります
が、ここに来て急にペースダウンしました。力が入らず、スピードが上がりません。伊豆半島で力をすべて使ってしまったのか、工夫しながら進みました。休憩をこまめにとり、軽いギアで焦らずにペダルを回しました
しだいになんとか回復し、いつものペースに戻ることができました。小田原に入ってから周囲をビルと車に囲まれ、暑さを感じていたのかもしれません。伊豆半島は山と海、車もないのでだいぶ涼しかったのだと思います
そして稲村ヶ崎で夕日が拝める時間に戻ってこられました



富士山のシルエットとイルミネーションの江ノ島灯台、とてもきれいでした
葉山に戻ったころにはすっかり日もくれ、急激に冷え込んできました、朝に防寒対策して正解でした。そして無事に規定時間内に帰宅することができました


コースの下見程度に考えていましたが、エントリーしていなかったことをとても後悔しました
いつもひとりで気ままに走っていましたが、ルールのなかで、決められたことを乗り越えるために工夫したり努力するのが、こんなに楽しいことなんだと知ることができました
新年はじめてのソロロングライドは、走ったことのあるコースもとても新鮮に楽しむことのできる、喜びに満ちたものでした。今度はエントリーしてトライしたいです

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