すみおのはじめてのロードバイク日記

40近い運動不足男性の、ロードバイクはじめて日記です

2019.10.09 coast to coast

「太平洋の海水を日本海に注いだらどうなると思う?」
そんな問いかけにロマンを感じて「ろんぐらいだぁす!」という漫画の主人公、倉田亜美ちゃんは江ノ島から新潟県の直江津を目指します


今月は3連休があったので、そこを利用して亜美ちゃんの真似をしてみました
事前準備は入念に行います
1泊2日でロングライド
夜間走行を含む200km越えのロングライド
これらを9月の下旬から経験して、体の使い方を覚えます
そして必要な装備を揃えました、特に気をつけたのはライトと防寒具です




10月に入っても夏の陽気が続くなか、出発の日を迎えます
家を出たのは午前0時
民家や車の灯りもないなか進みます
江ノ島の灯台の煌めきが力強く感じます




江ノ島から北上し、藤沢市、大和市を抜けて東京都町田市へ



向かい風の影響と慣れない夜間走行で多摩川を越えたのは午前4時半、予定より少し遅れていました




まだこの時間だと都内とはいえ交通量も少なく、スムーズに府中市、東村山市を通って東京都を抜けられました
そして自転車ではじめて埼玉県に到着しました


所沢あたりで夜明けを迎えます




明るくなったのに安心したのも束の間、所沢市、川越市、東松山市は大きな国道を通ることとなり、大きなトラックに注意しながら進むこととなります



さらに向かい風が強くなり、常に肩を掴まれて抑え込まれているように感じます


小川町に入ると交通量も少し落ち着き、和かな田園風景が現れ、癒してくれます




道の駅もあって土地の歴史を味わって先へ進みます
本庄市にはガリガリ君の工場がありました



12:00を越えたあたりから、群馬県に到着しました



少しずつ風も弱くなり、走りやすくなります
富岡製糸場には多くの観光客がいました



そして走行距離が200kmを越え、今回のルートで最大の難関、碓氷峠にさしかかります
危険なトラックや車はほぼいなくなり、安全に走行できるようになります
峠そのものはいつも登っているものと変わらない難易度ですが、ここに来るまでの距離と向かい風で体力を消耗していたので、きつい峠越えとなりました
碓氷峠は地理的に重要な峠で古くから利用されていました
そのため道路幅は広く、よく整備された道が続きます
そして標高が高くなるにつれ気温も下がり、進みやすくなっていきます
通称めがね橋と呼ばれる碓氷第三橋梁、山奥に突然現れる巨大な建造物に圧倒されます
今まで通った峠にはない光景でした
自然溢れる景色の中に、モダンな煉瓦造りのアーチ橋、そのミスマッチな空間はとても美しかったです
明治時代に建てられたもので、立ち入るのも困難な山中にどうやって建築したのか、興味が尽きません



17時に碓氷峠山頂、その境である長野県軽井沢町に到着しました



山の彼方に沈む夕日に向かってペダルを回します
ここからは下り坂がメインになります
今までなかなか進まなかった分、取り返すように走ります
軽井沢町はおしゃれな町並みで大きなトラックも減り、快適に進むことができました


その後は宿をとっていた小諸市へ向かいます
20kmほぼ下り坂です
ただこの辺りからまたトラックが増え、日も暮れて走行に注意が必要になります
用意していた長時間使用可能なライトが役にたちました
完全に日が暮れるとあっという間に気温が下がります、その気温は11℃
横須賀では夏の装いでしたが、ここでは冬の装備となります


小諸市に到着し、小諸駅から宿のある菱野温泉 薬師館へと向かいます
ろんぐらいだぁす!の中でも登場した実在の旅館になります
漫画の中では菱野温泉に向かう上り坂があまりにもきついため、亜美ちゃんが「最後にこんな坂があるなんて聞いてないよ~」とコミカルに描かれています
実際はどうかというとそれ以上でした
日も暮れていたので、街灯もない立っているのもつらい山道を進むのはなかなか困難でした
サイクルコンピューターの電池も切れ、ライトとスマホのバッテリーも切れかかるなか、何もない山道を進みます
あまりの人気のなさに道があっているのか不安を覚えながらも進むと、やっとたどり着きました
想定した時間を3時間オーバーしていました
これは自分の走力のなさなので、今後の課題が見つかりました


この時飲んだビールは今まで味わったことのない最高の味でした



料理も美味しく、ボリュームも十分で堪能できました
温泉で疲れを癒したあとは、ふかふかのベッドの中へ



この日の旅の景色を思い返すうちに、すぐに眠りに落ちていました





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